連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
『東大王』とは
『東大王』とは、2017年4月30日よりTBS系列で水曜に放送されている東大生がメインの番組で、ヒロミさんと山里亮太さん(南海キャンディーズ)がMCで、TBSアナウンサーの杉山真也さんが実況を担当してます。
実は番組の名前は有名なので知ってはいましたが、ちゃんと見たことはなかったのでもしかしたら皆さんの方が詳しいかもしれませんが、東大生と芸能人など知識自慢の猛者たちがぶつかり合う大型クイズ対決です。
そこへ今回、ガリ勉3本立てスペシャルという3時間スペシャルという事で、『動物園』『恐竜』『鉄道』をテーマで対決することが決定し、そのうちの『恐竜』ブロックに生田晴香が選ばれたわけです。
事前に東大王たちがそれぞれのテーマについて必死に勉強してくれるとのことで、勝負を受けて立ちました。勝てば賞金が出ると撮影直前まで聞いてましたし、これは完全に負けるわけにはいきません。こちらも勉強してきました。
クイズ勉強
IHI ステージアラウンド東京で開催中の 『ディノアライブ タイムダイバー』を出題フリにした問題や、恐竜の名称、施設名、国名、SP ドラマ・映画『99.9-刑事専門弁護士-』からの問題が出ると、全員事前に聞いていました。
ということは、自分らだけではなく東大王たちもある程度はクイズ予想できると考えました。普段どういうクイズを出す傾向があるのかを調べたりも。
難しい言葉などは視聴者さんがついてこれなくなるので、まずは視聴者さんに恐竜を知ってもらうような問題が出るんだろうなぁと予測します。
まずは選択問題。
この中からどれが恐竜か?
どれが化石か?
という恐竜の基本的なところを説明できるクイズは出るだろうと考えたところ、どれが恐竜か選ぶ問題は的中しました。色んな恐竜を紹介できるのでいい問題です。
これはきっと恐竜図鑑からだろうと、他にも恐竜図鑑からも何か出るだろうと予測し、「この中で手、もしくは足の指が○本なのはどれ?」という細かい問題が出るのではないかと、全ての恐竜の指の本数チェックなんかもやりました。
結局それは出なかったのですが、これを調べるのに結構時間かけちゃいましたね。図鑑の絵がこれは本当に合っているのかそもそもそのパーツは発見されているのか、論文などチェックしないとわかりません。
『タイムダイバー』からの問題は、ステージを一回観ているのでまぁなんとかなるだろうと思ったのですが、そこに出てくる恐竜と同じ時代、場所の恐竜は?という問題も予測し、結局色んな種類の恐竜の生息地と時代勉強です。
まぁそれも出ませんでしたが、恐竜を知れて良かったので恐竜勉強に何一つ無駄なことはありません。
あとは博物館の施設名と博物館の画像チェックです。この恐竜がいるのはどこの博物館か?というのも出るだろうなぁと、海外の博物館など特に行ったことがないところは画像検索祭りしました。
この辺りは全く答え分からずすみません。奥出雲多根自然博物館は泊まれる博物館で有名で、行きたいと狙ってたところだったのにすごく悔しいです。
勉強したところはこんなところで、後は元々の知識があるのでいくら東大生集団といえど勝てるだろうと思っていたのですが、子どもでも恐竜図鑑まるまる暗記してくるので全員がそれくらい当たり前でくるだろうと、実際はドキドキです。
この記事は放送前に書いているので放送では引き分けになったクイズなど全て使われてるかは不明ですが、本番のクイズの出来はまぁまぁだったのではないでしょうか。
本番後
単純に、恐竜を知らない人が恐竜を勉強してきてくれているのが嬉しかったです。元々恐竜少年だった東大生もいましたし、恐竜の名前難しいのに覚えてくれて、もっと知って好きになって欲しいと思いました。
あと、早押しは誰もが勢いすごくて、そこにのまれてしまいとりあえず自分も“押しておけ心”が芽生えテンパってしまい、知ってる答えも謎の回答をして失敗したりしました。よく見て話もよく聞かないといけませんでしたし、反省点ばかりです。
ブラキオサウルスの説明もしようかジラッファティタンから説明したほうがいいのかも迷い、色々あーしとけばよかったと悔しさが残ります。
クイズの、恐竜の絵をこれは何という問題は難易度高すぎましたね。有名な恐竜復元絵師さんなら、あの図鑑に載ってる絵だなぁとかわかるのでいいのですが、正確かもわからない復元での絵は難しすぎました。(でも答えられてる人いてすごい)
毎日恐竜情報チェックは欠かさないので、最新恐竜ニュースは答えられてよかったです。
反省レポートになってしまいましたが、こんなところでしょうか。
事務所を辞め、今はフリーなので付き添いも自由に選べますしやりとりも色々人を挟まなくなりスッキリしストレスがないので、本当にフリーの素晴らしさを満喫しております。
この度、スタッフさんや恐竜仲間、関わった皆様本当にありがとうございました。クイズを作るのは本当に大変だったかと思います。情報が本に載ってたとしてもそれが最新でわかっている正解か見極めるにはやはり論文漁るしかないですもんね。
リベンジ戦はいつでもやりましょう。
番組まだ見てない方は、TBS FREE 専用サイト、民放公式テレビポータル“TVer”、TBS FREE 提携配信事業者サイト(GYAO!)で無料見逃し配信をやっているのでご覧ください。
では!
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。