連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
読むきっかけ
皆さまのおかげで次にくるマンガ大賞2023にノミネートされました!本当にありがとうございます!最後のチャンス絶対に取りに行きたいので、再びどうか皆さんのお力でぜひ「ディノサン」を「恐竜マンガ」をマンガの界ど真ん中へ送り出して下さい�ご投票よろしくお願いします⬇️https://t.co/FJuQuFGDJ9 pic.twitter.com/K3HBC85MLD
— 木下いたる (@kurinosukeboy) June 23, 2023
『ディノサン』を読んだきっかけは、次にくるマンガ大賞2023です。
「次にくるマンガ大賞」とは、2014年10月6日にniconicoとダ・ヴィンチの共催企画として、すでに売れているマンガではなく「次に流行るであろうマンガ」の発掘・紹介を目指し創設されました。
商業作品で、Webをメインに連載されていたり、すでに書籍化されている場合シリーズ既刊が5巻以内ではないといけないなど条件があるようです。
これまで選ばれているのは本当に面白いものばかりで、アニメ、映画、実写ドラマ化して大ヒットしているものもあり、子どもの頃から漫画オタクな生田晴香(小学校では漫画倶楽部所属)は安心安定の信頼感が「次にくるマンガ大賞」にあったりします。
ところで『ディノサン』という恐竜漫画。存在は知っていながら、恐竜の絵はとても可愛いというのになかなか読む機会がなく、恐竜仲間でも特に話題になっていなかったこともあり手を出せていませんでした。
そこへの第9回「次にくるマンガ大賞」20位ランキング入りです。一般的に話題になったのか、とある番組で紹介するとのことで急遽4巻まで読んでみました。
(あらすじ)
かつて絶滅したと思われていた恐竜は1946年にある島での生存が確認され、人の手を介した繁殖や遺伝子操作により個体数を回復した。一時は恐竜ブームが沸き上がるも、飼育上の事故によりブームは終焉を迎え、恐竜たちは民衆から冷遇されるようになる。
時は移って2021年、恐竜園「江の島ディノランド」がそのような世相の流れを受けて経営難に直面している中、恐竜に対する情熱を持つ主人公須磨すずめが新人職員として入社する。
すずめは恐竜に対して世間が抱いている悪印象を覆すことを志すが、飼育員としての業務には彼女の予想を超えた困難が待ち受けていた。
感想
恐竜がいる世界、うらやましすぎました。
よく広告では「マサル」という片方のツノが折れているトリケラトプスが出てくるので、マサルがメインの話かと思いきやいろんな恐竜が出てきてくれるので楽しくみれます。
恐竜園「江の島ディノランド」では、主人公すずめ(という名前の女性)のひらめきによりマサルのツノを持てるコーナーができるので、働きに行くのもいいですし行ってみたいですね。
作者のギガントサウルスノ好き、木下いたるさんに、名古屋大学博物館・講師のプシッタコサウルス好き、藤原慎一さんという監修さんがついているので恐竜などちゃんとしているのがよいです。
特に監修の藤原慎一さんのコラム「恐竜先生のディノラボ研究日誌」がとても面白い! 勉強になります。
恐竜のことをいろいろと知れるので、恐竜初心者に特にオススメしたいですね。
、、、と、3巻を読むまで思っていました。
※ここからはネタバレあるので、未読の方は漫画を読んでからお進みください。
ジャンプ系少年漫画にはなさそうな物語
実は『ディノサン』の世界では現実の世界とは違い、恐竜はオワコンとされている設定なので、恐竜のことを悪くいう人間が出てきます。
どの漫画も傷付いたり悲しいくなるシーンはあるものですが、やはりそれが恐竜となるといくら物語とはいえど怒りが倍増してしまいます。
3巻の第15話、いきなり学生の話になります。江の島ディノランドに通う恐竜好きのゆかりとアキ、幼馴染2人の物語です。
学校でゆかりがクラスメイトに「恐竜好きなの?」「恐竜とかオワコンじゃん」「てかダサくない?」と言われ、「そうだよね」と話を合わせます。
たまたまそれを見たアキが怒ってゆかりをシカトします。そこへゆかりが転校すると知って、仲直りしようと謝るのだが…?!
恐竜を飼育する話。(1/13)#ディノサン #恐竜の日 #マンガ #漫画 pic.twitter.com/G3EvpgVn4I
— 木下いたる (@kurinosukeboy) April 17, 2021
、、、これはまずすべてにイラッときてしまいますよね。自分のことならともかく好きなのを馬鹿にされて、それで一緒になって馬鹿にしてるのと同じですよね。
ゆかりはせめて、アンチはいはいうざいうざい的な感じでスルーするとかならまだしも、「そうだよね」はないな、と。
自分がアキなら、、、おっと、一旦落ち着いて(深呼吸)…
まぁアキが怒るのも当然ですが、そこでゆかりが転校するから仲直りしなきゃって、「ごめん」と、なぜアキが謝るのでしょう。
物語的にアキは「自分もあの立場ならきっと同じ顔してたと思う」とのことでした。
うーーん。。自分ならその場でクラスメイトに謝ってもらいますし、クラスメイトもゆかりみたいなこという人もそんな友達いらない派かなぁ・・・と。
恐竜でなくても、もし実際に何かしら好きなものを馬鹿にされたら言い返してほしいと、個人的には思うのでした。。
漫画は恐竜はかわいいのでチェックしてみてください。では!
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。