ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
限られた年代・仕様にのみ存在するフジツボダイヤル
1955年に2つのタイムゾーンを同時表示できる時計として誕生したGMTマスター。1982年にはムーブメントを一新(名称もⅡに変更)、その後も何度かのモデルチェンジを経て、現在に至るというロングセラーモデルだ。
2019年にはGMTマスターIIの新作(当連載Vol.1にて紹介中)が発表され、その時の熱狂も記憶に新しいところ。
最新モデルはもちろん、旧モデルの人気も衰え知らずであり、ベゼルカラーやブレスの仕様違いなど、特定のモデルを探している人も多いシリーズである。
今回ご紹介するのは、1979年前後に製造されたGMTマスターで、ステンレススチール(SS)とイエローゴールド(YG)のコンビネーションモデル。
さっそくその特徴をみていこう。
品番は16753。この品番モデルには、5連のジュビリーブレスであったり、色味もブラウンカラーだったりと多数のモデルが存在する。
本モデルのブレスレットは3連仕様。文字盤はブラックのミラーダイヤルになっており独特の光沢が美しい。
探している人多数のフジツボダイヤル
本モデルで特筆したいのはインデックスの形状である。これは1960〜1980年代のGMTマスターとサブマリーナーにのみ採用されていたダイヤルで、通称「フジツボダイヤル」という。
このダイヤルは、該当の年代・シリーズであっても、コンビネーションモデルか、金無垢のモデルでしか採用されていないというレアな仕様であり希少価値も非常に高い。これだけでも注目度は相当である。
クラスプコードも本体の年代と一致
3連のブレスレットは、現在のモデルでは見ることの出来ないシングルバックル仕様。さらにバックルに刻印されたクラスプコード(製造年を見るコード)も、時計本体の年代とマッチしている。
たとえ本体とブレスレットの年代が合っていても、ブレスレットがボロボロであったら意味がない。しかし、本モデルはブレスレットのコンディションも非常によく、年代物としてはかなりの良個体と言える。
現在のモデルには見られない……という点でいえば、文字盤下部のトリチウム夜光を表す「T SWISS」の文字や、ラグ穴の存在もそう。こうした細かな仕様も時計を選ぶ上では重要ポイントだ。
GTMマスターの品番「16753」モデルは多数存在し、市場でのタマ数も非常に多い。しかし、状態の良い物は少なく、欲するユーザーがどこにこだわりを持つかでもその絶対数は変わってくるという。
今回のモデルの特徴をまとめると、SSとYGのコンビネーション、フジツボ&ブラックミラーダイヤル、3連ブレスレット、シングルバックル(クラスプコード一致)であり、状態もかなり良い。
ただ、文字盤の焼け具合なども考慮すると、ドンピシャにハマる人もいれば、「う〜ん、惜しい!」という人もいるだろう。
もし本記事をみて少しでも気になる方がいたら、ぜひムーンフェイズ銀座店で現物を見ていただくことをオススメする。
ROLEX
GMTマスター
品番:16753
素材:SS(ステンレススチール)×YG(イエローゴールド)
サイズ:縦40㎜×横40㎜
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラック
販売価格:1,230,000円(税込)
【付属品】
メーカー修理明細書、国際サービス保証書(2004年11月)が付属
※価格は2020年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
多くのユーザーが自分の好みにハマるモデルを探しているGMTマスターの「16753」。かく言う私も、この品番の5連ジュビリーブレス仕様を探していました。
今回ご紹介しているモデルは、ブレスこそ3連ですが、その他部分は私の好みにドンピシャで真剣に購入しようかどうか迷ったところです。
「購入したあとに5連ジュブリーブレスに交換すればいいか……」、「いやいや、それだとクラスプコードがずれるぞ……うーん」という具合に自問自答を繰り返して今に至ります(笑)
とはいえ、それはあくまでも私の場合。みなさんの中には、まさにこれだ!という方もいらっしゃるでしょう。おそらく写真では伝わらない部分(ダイヤルの焼け具合とか)も多いかと思いますので、ぜひともお店で実機を見ていただきたいです。
はやくしないと……私が買ってしまうかもしれませんよ!(笑)
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
---|---|
TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |