PIAGET
1874年、ジョルジュ=エドワール・ピアジェによりスイス・ジュラ山脈の小さな村から始まったブランド「ピアジェ」。一族の農場内に作られた工房で「必要以上に良いものをつくる」をモットーに、高精度のムーブメントと部品の生産に没頭してきたエドワール。彼の向上心はピアジェ家の人々に伝播し、数十年後、エドワールの息子ティモテ・ピアジェにより同ブランドはムーブメント生産から時計製造への事業へと変革を遂げる。また、培ってきた高度な製造技術はジュエリーの世界でも花開き、いまやラグジュアリーウォッチ&ジュエリーの一大ブランドとして世界中に認知されている。
王族のスポーツ・ポロに着想を得たスポーツウォッチ
当連載初登場となるピアジェ。創業は1874年と老舗で、その歴史はムーブメントの製造からはじまった。やがて、時計および懐中時計の製造事業も行うようになり、現在では、マニファクチュールブランドとして時計とジュエリーを手がけるメゾンとして知られている。
今回ご紹介するのは、ピアジェがラグジュアリーブランドの代名詞的存在として確立された1970年代に、王族のスポーツ・ポロを象徴する時計として発表した『ピアジェ・ポロ ウォッチ』シリーズの1本。
現行モデルとして展開中の『ポロ ウォッチ クロノグラフ』だ。
![画像: ポロ ウォッチ クロノグラフ Ref. G0A41006](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/e259d1926ce86336809a5c63c0d6f3f7a1703b8c_xlarge.jpg)
ポロ ウォッチ クロノグラフ Ref. G0A41006
ポロと聞くと、ジャガー・ルクルトのレベルソを思い浮かべる方もいるだろう。あちらはポロの競技中に着用する時計として生まれたものであるが、ピアジェのポロは、王族や貴族の社交イベントとして開催されるポロ競技会全体をイメージして作られた時計だ。
そのため、よりラグジュアリー要素が強いものとなっており、なんとその初代はゴールドを彫り出して作られるという豪華なものであった。
![画像: こちらがスポーツのポロ。絵としては優雅だが、かなり激しい競技である](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/24843f816a06f44ddee55d1326755409089117fd_xlarge.jpg)
こちらがスポーツのポロ。絵としては優雅だが、かなり激しい競技である
さて、今回紹介するモデルを見ていこう。まず目を引くのは、ラウンド型とクッション型を融合させたようなケースだろう。
![画像: ラウンド型とクッション型を融合させたケース](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/447205f597f321e6f679f3c4ceef73f1b4b69fd7_xlarge.jpg)
ラウンド型とクッション型を融合させたケース
![画像: ブルーの文字盤には水平のギヨシェ模様が入っている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/67c9519b990723ce88c123fcda3ab39392c7a30d_xlarge.jpg)
ブルーの文字盤には水平のギヨシェ模様が入っている
![画像: 9時位置には12時間積算計](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/e504e1976f40957d1856295e8bff0d7b7e36cd67_xlarge.jpg)
9時位置には12時間積算計
![画像: 6時位置にはデイト表示を配置。その上に見えるクロノグラフ針の末端には、マニファクチュールの象徴として透かし模様の「P」があしらわれている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/541db5581eff7a2548b659c62f1d23f90573ebf3_xlarge.jpg)
6時位置にはデイト表示を配置。その上に見えるクロノグラフ針の末端には、マニファクチュールの象徴として透かし模様の「P」があしらわれている
![画像: 時針・分針、インデックスにはスーパールミノバ加工が施されている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/20f3d34ce5e58dfe15ca7830d5757ac793a2f4c1_xlarge.jpg)
時針・分針、インデックスにはスーパールミノバ加工が施されている
ここに水平ギヨシェ模様の入ったブルーの文字盤が鮮やかに映える。クロノグラフとして、文字盤3時位置には30分計、9時位置には12時間の積算計を配置。
6時位置にはデイト表示も入り、機能としては申し分ない仕上がりだ。
ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを交互に配したケースを裏返すと、バックからは自社製のクロノグラフムーブメントである1160P自動巻ムーブメントを見ることができる。
![画像: サファイアケースバックからは1160Pピアジェ自社製自動巻ムーブメントを見ることができる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/eb3e14df0bd7fb8c113ab6156df616f9aa4e5836_xlarge.jpg)
サファイアケースバックからは1160Pピアジェ自社製自動巻ムーブメントを見ることができる
このムーブメントは5.72㎜と薄く作られており、パワーリザーブは約50時間。
特筆したいのは、ステンレススチール製のブレスレットだ。これが一般的ブレスの腕時計とは比べ物にならないほど動きがやわらかくなっており、まるで腕に吸い付くような着用感をもたらしてくれる。
![画像: コマのひとつひとつが柔軟に可動し、非常にやわらかい印象を受けるブレスレット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/6d187cbb404b1cd7fd78089c690d9e8cebc45e2a_xlarge.jpg)
コマのひとつひとつが柔軟に可動し、非常にやわらかい印象を受けるブレスレット
![画像: フォールディングバックル(Dバックル)になっているため実用性も高い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2021/10/29/317f0e3e2e4acc3a331da131909ebe4ac9042a3f_xlarge.jpg)
フォールディングバックル(Dバックル)になっているため実用性も高い
歴史的背景や機能性、そして価格を見ても、ピアジェのポロ ウォッチは非常にバランスが取れたモデル。もし日常使い可能なエレガンスウォッチをお探しなら、ポロ ウォッチは最適解かもしれない。
PIAGET
ポロ ウォッチ クロノグラフ
品番:G0A41006
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦42㎜×横42㎜
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブルー
販売価格:1,150,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、保証書等が付属
※価格は2021年11月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
ピアジェは歴史あるマニファクチュールブランドで、これまで手がけてきたムーブメントは数知れず。どれも信頼性が非常に高く、時計業界でも一目置かれるブランドです。
また、ジュエラーとしても有名で、時計の色使いやデザインなどにもそうした経験が生かされています。人と違う時計がいい……なんて方はぜひチェックしていただきたいです。
今回ご紹介してるポロ ウォッチは、ラグジュアリースポーツウォッチの王道を行くようなモデルにも関わらず、お値段もそこまで飛び抜けておりません。時計としてのクオリティはかなり高く、コストパフォーマンスを考えるとかなりお得な1本です。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |