スーパースターひしめく中量級にあって、玄人筋からの絶大の支持を受けるのがウェルター級のテレンス・クロフォード(米国=36戦36勝27KO無敗)。
元IBF世界王者のケル・ブルック(英国=41戦39勝27KO 2敗)を挑戦者に迎えた、WBO世界ウェルター級タイトルマッチの結果をお伝えする。

試合結果→4ラウンドTKOで決着!

スピードと華麗なテクニックで当代無敵と謳われたロマチェンコが王座から陥落したことで、相対的に評価が高まっているクロフォードだが、逆にロマチェンコでさえ足を掬われたのだから彼にもひょっとして?という予想というか淡い期待がケル・ブルック戦に寄せられていたかもしれない。

実際、3ラウンドまでのケル・ブルックはよく戦った。予想外にオーソドックス(右構え)で戦いの口火を切ったクロフォードに対し、真正面から立ち向かったブルックはクロフォードのパンチをかいくぐりながら距離を潰してきた。元世界チャンピオンの矜持を見せたと言っていい。ポイント的には少なくとも3ラウンドまでは互角もしくはブルックの優位といってもよかったかもしれない。

しかし、4ラウンドに入り、ブルックのパンチの挙動やタイミングを読み切ったのだろう、サウスポースタイルに戻したクロフォードがぐいぐい前に出てくる。そしてブルックの左ジャブに合わせるように放った(まるで猫パンチのようにも見えるほど、軽く突き出したような)右拳がブルックの頭を強かに揺らし、ブルックはロープ際まで吹っ飛ばされてしまった。

その後暴風のような勢いで襲いかかったクロフォードの勢いにブルックはなすすべもなくレフェリーストップ。

クロフォードのKO防衛となった。

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