フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回はロレックスの定番モデル・サブマリーナー デイトのアンティークから、コレクター垂涎の“赤サブ”をご紹介しよう。

ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。

ロレックスの定番・サブマリーナー

ロレックスのプロフェッショナルモデルに位置するダイバーズウォッチ・サブマリーナー。

そのデザインは1953年の発表以来大きく変わることはなく、最新モデルですら「オリジナルのモデル特徴を継承した」とするほど当時から完成されており、現在に至るまで不変的な人気を誇るコレクションである。

そんなサブマリーナーから今回セレクトしたのは『サブマリーナー デイト』。3時位置に日付表示のあるモデルだ。

その製造年は1971年前後と、なんと50年近くも前。いま見てもそのデザインに古さを感じず、言われなければつい最近のモデルかと思うほどである。

画像: サブマリーナー デイト

サブマリーナー デイト

しかし、デザインは大きく変わらないものの、各部には年代を感じさせるものが揃っている。

まずは風防。現在のようにサファイアガラスではなくプラスチックだ。そして周囲を囲むベゼルもセラミックなどではなく、アルミが採用されている。

特筆したいのはインデックスだ。本モデルは「フチなしインデックス」と呼ばれ、インデックス外周を囲むフチが存在しない。このフチの有無はアンティークロレックスにとっては非常に重要であり、フチなしとなるとコレクターアイテムとしての価値がグッとあがるのだ。

画像: フチなしインデックス

フチなしインデックス

画像: フチありインデックス

フチありインデックス

また、インデックスの6時位置に記載してある「SWISS-T< 25」は、スイスメイドであること、トリチウム夜光が使われていて、その放射量が25マイクロキュリー以下であることを示している(もちろん人体に影響はないのでご安心を)。

この表記は年代によってさまざまで、同じようにトリチウムを使っていても「T SWISS MADE T」と、放射量の記載がないものもある。この夜光塗料はトリチウムからルミノバへ、さらにクロマライトへと変化しているため、現在の時計では見ることはできない表記なのだ。

赤サブとは?

「赤サブ」とは読んで字の如く、「SUBMARINER」の文字が赤いモデルのことを指す。これはRef.1680の個体の一部に見られる特徴で、一説によると初期生産のモデルにのみ見られるものだとか。

赤○○はロレックスのなかでもレアモデルとして知られており、ほかにもシードゥエラー のロゴが赤い、“赤シード”と呼ばれるモデルも。

赤○○はその希少性からコレクターも多く、非常に人気の高い個体なのだ。

画像: 「SUBMARINER」の文字が赤い、通称“赤サブ”

「SUBMARINER」の文字が赤い、通称“赤サブ”

赤サブはそもそもの数が少なく、50年という年月が経っていることから、市場に出回っても、そのコンディションにはばらつきが多い。

今回紹介しているモデルは、インデックスのトリチウムや文字盤の退色は非常に美しいのだが、ベゼルの12時位置に配置されている夜光カプセル“ルミナスポイント”が交換されていたり、ベゼルに傷があったりするため、そのお値段は198万円と、赤サブのなかでは非常に安い価格設定(オリジナルに近いと250万以上!)となっている。

多少の傷や使用感はあれど、発売当時で200M防水を誇る堅牢なサブマリーナーだ。その高い機密性は、50年経ってアンティークとなった今でも遺憾なく発揮されていて、心臓部のムーブメントをしっかりと保護。毎日装着しても問題ないほど機能性を維持し続けている。

ロレックスの定番として変わらぬ魅力に、アンティークとしての付加価値、そして赤サブというステータスが追加された一本。この機会にぜひあなたのコレクションに加えてほしいものだ。

ROLEX
サブマリーナー デイト
品番:ROLEX / 1680
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦40㎜×横40㎜
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラック
販売価格:1,980,000円(税込)※アンティーク
【付属品】
メーカー修理見積書(2020年1月)が付属
※保証書なし
※修理は未実施
※価格は2020年4月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

これまでも、バブルバックオイスター パーペチュアルといったロレックスのアンティークは紹介してきましたが、さすがプロフェッショナルモモデルのサブマリーナー、50年前のものとは思えないほどしっかりしています。

ロレックスのスポーツウォッチは年月が経過したからといって極端に機能性が落ちたりはしませんので、アンティークの入門としても非常にオススメできます。(入門にしては高すぎるかもしれませんが……)

たとえ品番は同じでも、それぞれ顔が違ってくるのがアンティーク時計の特長です。もし今回ご紹介している赤サブが気になる方は、それはまさしく出会い。ぜひともこの機会を大切にしていただきたいですね。

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間12:00〜17:00
定休日日曜日
公式サイトhttps://www.moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】

※新型ウイルスによる感染拡大防止のため営業時間・定休日を変更しております。詳細については公式サイトをご確認ください。

腕時計に関する記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.