ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
究極のダイバーズウォッチ
これまでロレックスの時計は、GMTマスターⅡ、デイトナ 、ミルガウス、そしてアンティークのオイスターパーペチュアル、バブルバックなど、数々のモデルを紹介してきた。
GMTマスターは世界を飛び回るパイロットに、デイトナはプロのレーサーに、ミルガウスは科学者に、どれもが特定のシーンを想定したプロフェッショナルウォッチであり、その高い機能性とロレックスが提唱するスタイルは多くのファンを魅了。いまなおその心をガッチリと掴んでいる。
そこで今回のシードゥエラーである。
簡単に言えばダイバーズウォッチであるが、デイトナと並ぶ人気を誇るダイバーズモデル・サブマリーナーとは一線を画しており、これがまた他にはない尖った性能でファンを虜にしているのだ。
![画像: ロレックス シードゥエラー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2020/01/04/de90dca8adeed82762d316cb9121950ec7c74aa3_xlarge.jpg)
ロレックス シードゥエラー
深海を制するために
サブマリーナーが“深海への扉をあける”ダイバーズウォッチ(とロレックスは称している)なら、シードゥエラーはその先に進むための時計であり、“深海を制する”ダイバーズウォッチである。その差は明確で、違いは圧倒的なまでの防水性にある。
サブマリーナーは最新モデルが300m防水(1000フィート)、シードゥエラーは1967年の発表時で1220m防水(4000フィート)。そして最新のシードゥエラーともなれば、3900m防水(12800フィート)という驚異の防水性能を誇る。着用想定シーンがそもそもサブマリーナーとは違うものの、ダイバーズウォッチとしてはサブマリーナーの上位に位置するモデルといえるだろう。
もちろん生身の人間がそんな深度に達することは不可能。シードゥエラーは潜水艇を用いての深海遠征用ツールとして開発された時計であり、海洋探検家のための究極のダイバーズウォッチなのだ。
![画像: 海の住人・海の居住者を意味するシードゥエラー。その性能は世の中のダイバーズウォッチのなかでも突出している](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2020/01/04/0f04c524e2c45e5c324ca6bbe7ae99526948e741_xlarge.jpg)
海の住人・海の居住者を意味するシードゥエラー。その性能は世の中のダイバーズウォッチのなかでも突出している
![画像: トリプルロック式リューズの証であるスリードット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2020/01/04/064cba1533ad82efc0d691802edcb94a5ff81fb1_xlarge.jpg)
トリプルロック式リューズの証であるスリードット
![画像: まるでバブルバックのように膨らんだケースは最高レベルの耐久性と信頼性を提供してくれる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2020/01/04/4d8f88fa000acb5c811d32524c5d4ab9db08c8ba_xlarge.jpg)
まるでバブルバックのように膨らんだケースは最高レベルの耐久性と信頼性を提供してくれる
特筆したい機能は防水性だけではない。潜水と減圧の時間をモニターできる60分目盛り入り逆回転防止ベゼル、暗闇でも優れた視認性を発揮するダイヤルといったダイバーズウォッチの基本機能はもちろん、飽和潜水時に必要となる、時計に入り込んだヘリウムを逃すためのヘリウムエスケープバルブなども搭載。ダイバーズウォッチとしてはこれ以上ない仕上がりとなっている。
特別な1本をあなたに。
シードゥエラーは1967年の発表以来、50年以上にも渡ってダイバーズウォッチを牽引してきた存在。デザインは大きく変わることはないものの、その性能は年々進化を重ねてきた。
今回紹介するのは90年代から2008年までに製造されたRef.16600モデル(Y番・2002年製造)であり、その防水性は1220m。80〜90年代の時計がポストヴィンテージなんて呼ばれる背景を考えると、時計としては比較的古くアンティークに近いともいえる。
現行モデルとの大きな違いは、防水性(といっても1220mは十分過ぎるが…)、40㎜という小型サイズ(現行は44㎜)、日付拡大レンズ(サイクロップスレンズ)の有無である。これらは好みによるところも大きく、あえてこの年代のシードゥエラーを求める人も多いとか。
ここで紹介している個体特有の点としてはベゼルカラーが挙げられる。もともとはブラックのベゼルであり、これが退色しブルーグレーに変化。この経年変化が非常に美しく、同じ年代のシードゥエラーと並べても、また違った趣のある1本といえるだろう。
![画像: 退色しブルーグレーに変化したベゼル。撮影した個体ならではの特長である](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2020/01/04/bb1ccdaef950f8effa7bf77c1a6ac7db2c0168fc_xlarge.jpg)
退色しブルーグレーに変化したベゼル。撮影した個体ならではの特長である
ROLEX シードゥエラー
品番:16600
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦40㎜×横40㎜
防水:1220M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラック
販売価格:868,000円(税込)※USED
【付属品】
内箱が付属。ガラスの4時方向に傷あり。シリアルY番
※価格は2020年1月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
突出した性能に惹かれる方や、ダイバーズウォッチのジャンルでサブマリーナーより上位のものが欲しい!という方に選ばれることが多いのがこのシードゥエラーです。
今回セレクトしたモデルは、90年代に登場したもので実機としては2004年に製造と少し古いモデルになります。この年代のモデルはケースサイズが40㎜と小ぶりで、これ以降は43㎜・44㎜と大きくなってしまうんです。
これ以前のシードゥエラーは40㎜ですが、それらはすでにアンティークなので、日常的に使いたい方、小ぶりなダイバーズを探している方にとっては本モデルがギリギリのラインではないでしょうか。
そしてベゼルのこの色! 全体的にブルーグレーに退色しており、ムラも一切なく非常に美しいのが特長です。ガラス部に少し傷はあるものの、全体的に綺麗な状態ですので、ぜひこの特別なシードゥエラーを見にきていただきたいですね。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |