HUBLOT
1980年代のバーゼルワールドにて、腕時計「クラシック」を発表。新進気鋭のブランドとして鮮烈的なデビューを飾ったウブロ 。船の船体サイドに採光のためについている「舷窓」、フランス語で「HUBLOT」からインスピレーションを得たデザイン(ベゼルには舷窓を彷彿とさせるビス留めも)とブラックラバーのストラップは見るものを圧倒。その斬新さと新鮮なフォルムはたちまち一大センセーションを巻き起こした。2004年6月にはジャン=クロード・ビバーがCEOに就任。「フュージョン(融合)」コンセプトを掲げ、2005年4月のバーゼルワールドで新たなコレクション「ビッグ・バン」を発表。世界的大ヒットを収めた。
タトゥーアーティストとコラボレーション
アート・オブ・フュージョン(新素材やアイデアの融合)というブランドコンセプトにより、セラミックやカーボンといった新しい素材を腕時計に採用。時計史に新たな1ページを刻んできたウブロ。
当連載でも何本かウブロコレクションを紹介しているが、なかでもユーザーからの評判が高かったのは、フランスの現代アーティスト、リチャード・オーリンスキーとコラボした「アエロ・フュージョン オーリンスキー」や、高級紳士靴ブランド、ベルルッティとコラボした「クラシック・フュージョン クロノグラフ ベルルッティ」といった、“パートナーシップ”コレクションである。
お察しの通り、今回ご紹介するモデルも著名なアーティストとのコラボモデル。タッグを組むのは、タトゥーアーティスト、マキシム・ビューチである。
美しい幾何学模様が腕を飾る
イギリスの有名なタトゥースタジオ・サンブルーロンドンを主宰するマキシム・ビューチ氏は、タトゥーを通してアートやファッションを表現する奇才のひとり。
今回紹介する時計は、様式化された幾何学デザインが随所に取り入れられており、ケースを始めベルトに至るまで、まるで時計にタトゥーを彫ったかのような美しい紋様が施されている。
特長的なのは六角形のベゼルに囲まれたダイアル部分。なんとこの時計、針がないのだ。あるのは盤面全体に大きく配置された2枚の幾何学模様ディスク。
これらディスクの一部分が矢印になっており、時と分をそれぞれ示す仕組みだ。
裏はシースルーになっており、ウブロ独自の自社製ムーブメント「ウニコ」をのぞむことができる。ここで必見なのは、中央に配置された三角形のローターだ。
一般的にローターは半円系で作られており、日常動作によって自然に回転、左右に振れることでゼンマイを巻き上げる。しかし、これが三角形となると動き出しがスムーズに行かない……はずなのだが、どういった仕組みか非常に気持ちよく回転してくれる。
斬新でいて時計としての機能も完璧にこなす。さすがウブロ……と思わず唸ってしまう部分である。
着脱容易なストラップ
そのビジュアル、機能ともに非常に魅力的なサンブルー。このファッション性の高いコラボモデルの元となったウニコシリーズは、「自社ムーブメント搭載」ということの他にも特筆したい点がある。
それがワンプッシュで着脱可能なストラップである。
交換対応のストラップはウブロで多数取り揃えられており、そのビジュアルはこちらから簡単に確認できる。すでに同機構を持つウブロの時計をお持ちの場合は、ストラップの相互交換も可能だ。
タトゥー(刺青)と聞くと、異端な印象を持ってしまう日本人は多いだろう。しかし、世界ではれっきとしたアートであり、多くの方に認知されているもの(タトゥーを入れるか入れないかは別の話だが…)。
このタトゥーアーティスト、マキシム・ビューチとのコラボモデルは、その美しい外観やこれまでにない文字盤の発想などから大変好評で、現在はサンブルーⅡという新型も登場し注目を集めている。
異なる素材・異なる文化・異なる技術、それらすべてを結ぶウブロのアート・オブ・フュージョンコンセプトの1本。本モデルを通して、新しい世界をのぞいてみるのもまた一興だろう。
HUBLOT
ビッグ・バン ウニコ サンブルー セラミック ホワイト
品番:415.HX.2027.VR.MXM19
素材:セラミック
サイズ:縦45㎜×横45㎜
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ホワイト
販売価格:1,650,000円(税込)※USED
国内参考定価:2,442,000円
※世界200本限定
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2020年1月)等が付属
※価格は2020年1月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
これまでもウブロのコラボレーションモデルは紹介してきましたが、今回はタトゥーアーティストというなかなか珍しい形でのコラボです。(前回の紳士靴も珍しいですけど……)
なにより文字盤のインパクトがすごい。針がないと一瞬戸惑いますが、なかなかどうしてしっかりと時間は視認できますし、見辛さは感じません。デザインと機能のバランスが非常に優れたモデルだと思います。
素材はセラミックなので、傷もつきにくく独特の光沢があります。よくみるとセラミックケースやベルトにも紋様が彫られていてタトゥーの世界観をとても濃く感じる1本です。
白い時計はひと昔前では少し異端なイメージがありましたが、今では当たり前になってきましたね。これも率先して白い時計を展開してきたウブロのおかげでしょう。
テック系ファッションともマッチするので、くずしの1本として選んでみるのも面白いと思います。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |