愛車を自分好みに仕立てるなら、まずは「足もと」から
オシャレは足もとから、と言う。
ここで言う「オシャレな足もと」とは、ファッション通的には「靴とパンツのコーディネイトを整えること」を主に意味しているらしい。それはどうやら人に限ることではない。クルマもまた、オシャレに自分らしさを演出するコツは、「足もと」にある。
そのコーディネイトの核となるのがホイールだ。愛車を自分好みにアレンジする、いわゆる「カスマイズ」を考えているのなら、まずはホイールにこだわってみることをオススメする。
例えばホイールのサイズをひとまわり大きくするだけで、クルマのたたずまいは驚くほど変わる。
いわゆる「インチアップ」と呼ばれるドレスアップテクニックのひとつだけれど、ディスク面の大きなホイールに変えると、真横から見たクルマのスタイルがより安定して見える。ホイールのデザインやエアロパーツとのトータルアレンジのテイストによって、時に低く構えたスポーティなイメージを高める効果があり、時にはどっしりと構えた高級感を醸し出してくれる。
職人たちの匠の技が生きる、鍛造ホイールの世界に注目
そんなアルミホイールを履くなら、やはり「逸品」と呼ばれるものを選びたい。
ことデザインに関して言えば、趣味趣向や好き嫌いがある。けれど、わかりやすく「逸品」であることを誇つことができるのは、なんと言っても「鍛造」で作られたアルミホイールだ。
アルミホイールの製造方法には大きく分けて鍛造と鋳造の2種類があるが、製法的にも製品的にもより強いこだわり感を感じさせるのは前者だ。その製造プロセスは、非常に手間暇がかかっている。
ビレットと呼ばれる厳選されたアルミ素材を用い、大型プレス機を始めとするさまざまな専用マシンでいくつもの工程を経ながら、少しずつ形を整えていく。圧巻は手作業による仕上げの工程だろう。そこでは職人たちが1本、1本、精魂込めて美しいホイールを完成させていくのだ。
そんな丹精こめて作られた鍛造ホイールで世界を席巻しているブランドが「BBS(ビービーエス)」だ。もともとは1970年にドイツを発祥の地とするブランドだが、現在はそのブランドと技術を日本の企業が引き継ぎ、メイドinジャパンの誇りとともに多彩な逸品たちを世界に送り出している。
優れた製品精度に裏打ちされた高い信頼性は、多くのクルマ好きにとって憧れだ。一度履いたらもはや他のホイールブランドでは満足できない、という熱狂的なファンも多い。